Multi-Crossing-View 世界の見方を変える6つのステップ

マルチクロッシングビュー 生き方が変わる時間の見方

ステップ6-6 今あなたがいる世界 その6

あなたには十分ヒントを与えられていました
あなたはとっくに知っていました
あなたはすでに気がついていました

あなたの中に最初から「正解」がありました
その「正解」はひたすら大きくてつかみどころがなかった
それであなたは
本やテレビやネットを使って
あるいは直接話を聞いて
すべてを見通したような顔の年寄りたちから
頭の良さそうな学者たちから
きれいに小分けされた「正解」を貰おうとしていました

サラダの盛りつけ方とか
健康に良い歩き方とか
子供を伸ばすための叱り方とか
時間を節約する仕事術とか
良いマンションの見分け方とか
そんなどうでもいい薄っぺらい必勝法ばかりを
誰もが必死になって
あなたに教えようとしました

大きな書店、大きな図書館に
数万冊、数十万冊の本が並んでいるけど
あなたが知りたいことを教えてくれる本はそこに1冊もない
あなたの価値観を人生観を
根本から変えてしまうような知識はどこにもない

いま地球上に生きる70億人
その中にあなたを救ってくれる人はいない
あなたが知りたいことを教えてくれる人はいない
この窮屈で退屈で干からびた箱庭みたいな世界から
あなたを脱出させてくれる人はいない

あなたはそれをとっくにわかっていました
とっくに気がついていました
そして今あなたはこれを読んでいます
ここまでたどり着きました

あなたの中にずっとあり
ひたすら大きくて把握するためのとっかかりもなかった「正解」に
私はとりあえず名前をつけて呼びやすくしてみました
私のしたことはそれだけです
それがこのブログです

ステップ6-5 今あなたがいる世界 その5

●教えるのは良くない事だって? 
 私は自分を教えてくれた両親と先生に感謝している

あなたの周りの人たちは
もしかしたらあなたのために
この知ったかぶりの教えたがりしかいない世界に
知ったかぶりの教えたがりしか存在できないこの世界に
わざわざ降りてきてくれたのかもしれませんね

ネイバーフッドワールドには
知ったかぶりでも教えたがりでもないその人たち
マルチクロッシングビューを活用する
本来のその人たちがちゃんといます

「知ったかぶり教えたがり」を卒業したあなたが来るのを
待っているのでしょう

 

本・映画・テレビ・ネット
すべてのメディアの根底にあるのは
「こう生きるのが正しい」と教えたい
教えたくてしかたがない
人に教えたい教えたい教えたい教えたい教えたい教えたい
私の言うことを聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて
そんな知ったかぶりの精神です

まずこの呪縛を断ち切りましょう

 

「本を書くこと読むことは良くない」
と書かれた本はない
「教えること教えられることは良くない」
と教える先生はいない
あたりまえのことですね
しかしけっこうこれが盲点になります
読書と教育は間違いなく良い事であり
とても重要で大切な事であり
一生懸命に全力でやるべき事だと
数え切れないほど何度も何度も
私たちには刷り込みがされてきたのです

すべての本が
すべての教師が
そしてほとんどの親が
蓄積によりあなたの未来がより良きものになると力説します
将来より良くなるための蓄積をあなたに強制します

あなたが良い将来のために積み上げなくてはならない物は膨大です
まず体作りや栄養の食べ物的なものに始まり
仕事や恋愛や旅行の体験的なもの、知識や教養的な趣味習い事
学歴に資格、美容に筋トレ、仲間作りと人脈
蓄財と運用、保険、年金、マイホーム資金に子育て資金
家具に家電、高級車、一流ブランドの服腕時計靴バッグ宝飾品
防犯に防災、地域貢献にボランティア活動、信仰と精神修養
あらゆる事に及びます

さて積み上げることは止めましょうか

何かが自然に勝手に積み上がっていく
それは別にかまいません

しかしあなたが
良い未来を作るために 無理矢理に必死に何かを積み上げる
それは無意味です
ひいひい言いながら苦しんで苦しんで
もがいてもがいて積み上げてもそれは全部ムダです

「時間は何にも代えがたく貴重だ」と
「今という時間は2度と来ない」と
強く言い切る人ほど
歯をくいしばり何かにとりつかれたように
今という時間を無意味な蓄積ですりへらしています

あなたが幸福になる唯一の道は
この世界からスパッと抜けてネイバーフッドワールドに移る
ただそれだけです
あなたがこの世界で自分の周りに高く高く
不細工に歪に積み上げようとしているほとんどの物はじゃまなだけです

ステップ6-4 今あなたがいる世界 その4

●困っている人を助けてはいけないのですか?

小説やドラマの創作は
幸福度の差違の存在が前提にあります

幸福な人がいて不幸な人がいる
人の不幸を糧にする悪人がいて
周囲の幸福のために尽くす善人がいる
このような並列的な幸福度の差違

恵まれた人間の転落、犯罪者の更生、逆境からの成功
このような個別の縦軸での幸福度の差違

こんな幸福度の差違がそもそもありません

この世界にいる全員の幸福度は均一です
過去に戻っても未来に進んでも同じです

不幸な人間は常に不幸なままです
いつまでもずっと不幸です
あなたであろうと誰であろうと
助けることはできません

わかりやすい例では
親から虐待を受けた人間が自分の子を虐待したりします
これって変ですよね
虐待はいけないと一番分かっている人間のはずです

犯罪者が涙を流し「真人間になります」という誓いはあてにならないし
詐欺にあって血を吐くほど悔やんだ人はまただまされる

懺悔も改心も反省も更生もすべて間違いです
過去の清算も苦境からの逆転もすべて間違いです
そんなものはありません

「不幸な過去?はて??
 リバースセルフに上書きされたのかな
 よくわからないけど」
これが正解です

小説やドラマの面白がらせの作り物の
嘘まみれのストーリーに惑わされてはいけません

ステップ6-3 今あなたがいる世界 その3

ある朝目覚めたあなたは調子が悪い
体は重くだるい
頭の中もぼんやりして気分も最低
何もやる気が起きない

あなたはふとひらめいた
「大声をだそう」
あああああああああああぁぁぁ!!!!!!
近所迷惑も無視して絶叫してみた

すると気分がとてもスッキリ
体が一気に軽くなり力が湧いてくる
頭も冴えてくる、やる気がでてくる

これはスゴい!
「大声を出すこと」がスゴいのではなく
「大声を出すことをひらめくことができた」これがスゴい!
そのひらめきをためらいなく実行できたのがスゴい!
これはあなたに自分の体と心と頭が
しっかり見えている証拠

でもあなたは「大声を出すこと」にしがみついてしまう

「これはいい、これから毎朝大声をだそう」‥‥‥なんで?

「みんなにも教えてあげよう」‥‥‥正気ですか?

今朝のあなたは「大声をだす」をひらめくことができた
すると明日の朝はもっとすごいひらめきがやって来る
もっと革新的で創造的なひらめきが降りて来る
大チャンス到来ですね

なのに

「毎朝大声をだす」?
「みんなに教える」?
馬鹿なのですか?アホなのですか?

あなたの本当に本当に大事な体験は
「必勝法探し」と「教えたがり病」で
すべて台無しになりました

そして最悪の結果
あなたは本まで書いてしまう
『朝大声健康法』(笑)

ステップ6-2 今あなたがいる世界 その2

過去に戻っても未来に進んでも良くもならない悪くもならない
一つだけの時間の向きに縛られたあなたの理解は
あなたを賢くはしません
一つだけの時間の向きに縛られたあなたの経験は
あなたを成功させません
一つだけの時間の向きに縛られたあなたの記憶は
あなたを幸福にはしません
これは個人においてもそうですが社会全体に同じ事がいえます
歴史は人間を賢くはしません
歴史は人間を進歩させません
歴史は人間を幸福にしません

「浮気した夫と別れたい」
「子供がぐれた」
「親が自分を認めてくれない」
「隣人がいやがらせをしてくる」
「上司が無能すぎる」
「自分よりモテる友人が憎い」
このようなトラブルが3千年以上昔からありました
こういった人間関係のあーしたこーしたという問題は
現代だろうが中世だろうが古代だろうが
内容はほとんど変わりません
3千年前から解決法を先人たちが試行錯誤して
その結果をまとめた本がたくさん書かれて
その経験が小説戯曲にも取り入れられ
それを読んだ人が試行し修正してさらに完成度の高い本を書く
そうやって膨大な英知が過去から積み上げられてきたはず

たくさんの専門書を研究し
蓄積された膨大な英知をマスターしているはずの
現代の専門家たち(宗教家・カウンセラー・セラピスト)の意見は
まったく一致しません
家庭問題の解決法や生き方へのアドバイスを尋ねると
口調はもっともらしく話し方に説得力だけはある
しかし問題の核心の上っ面をなぞるだけ
中身のない紋切り型の常套句の羅列
理屈は全部後付けのいきあたりばったりの責任のがれ
どうしようもなく役にたたない
そして彼ら専門家自身の人生はといえば
結婚カウンセラーは離婚し教育評論家の子供は非行に走る
もう本当に理解しがたいひどさです

前提が間違っているんです

英知が積み上げられ、良書が著され
良い親が子供に良い教育を行い
良い先生が子供を上手に導き
その結果
人はより賢くなり、より人生を理解し、より社会を理解し
幸福で満ち足りた人生を送れるようになれる

これが全部違います、全部間違っています
人間の英知というものが本当に
過去から未来へと積み上がっていくものならば
歴史とともに完成されていくものならば
この世界はとっくに
もっともっとマシなものになっていたはずですよね

私たちは火災の起きた巨大なビル
その最上階で右往左往しているような状態です

あちこちで知ったかぶりたちが叫んでいます
「ダメだ!!絶対そっちには行くな!」
「助かる道はこっちだけだ!間違いない!!」
「これをやれば絶対助かる!!私を信じなさい!」
断定的であったり独善的であったり
どれもこれも声だけは大きいが悲しいほど見当はずれです

あなたは目の前にある脱出口らしきものに気づきます
そしたらあとはスパッとそこに飛び込めばいい

「脱出できます」と
周りの人に教えようとしてはいけません
周りの人を助けようとしてはいけません

そんなよそ見をしていると
せっかくの脱出口を煙で見失うだけ
おせっかい心も名誉欲もヒーロー精神も
隣人愛も正義感もリーダーシップも
全部まとめて邪魔なだけです

ただ黙ってあなたがそこに飛び込めば
逆に周りの人全員が行き先に先回りしていて
あなたを歓迎してくれる

ステップ6-1 今あなたがいる世界 その1

多層的にぴったりくっついて存在するたくさんのネイバーフッドワールド
私たちがいるこの世界もその1つです
私たちがいるこの世界はどういった世界かというと
もちろんいろんな要素があるため簡単には表現できません
しかしあえて一言で表現するなら
『みんなが「必勝法探し」と「教えたがり病」にとりつかれた世界』

それだけを食べ続ければ健康になる
それだけを食べ続ければ美しくなる
そんな食べ物はあるはずがない

しかし本も雑誌もテレビもネットも
毎日毎日新しい必勝法を大声で教えてくれる
みんな必勝法が大好きだから
スーパーでその食材だけが売り切れる

半年もすると別の専門家が登場して言う
「これを食べ過ぎるのは健康に悪い」
あっという間にブームは終り
新しい必勝法が現れる

私たちが今いる世界には
知ったかぶりの教えたがりが
あふれかえっています

学校の先生は生きるのに役に立たない事しか教えられない
政治家は大言壮語ですべて絵に描いた餅
専門家がまた新しい専門用語を作る

実は何も分かってない「知ったかぶり」だからこそ
偉そうに上から目線で人を教えることができるのです
演台の上から聴衆全体を叱りつけることができるのです
仰々しいタイトルの本を出版することができるのです
テレビに出演して得々と自説をふるうことができるのです

ステップ5-4  ネイバーフッドワールド その4

ネイバーフッドワールドに行くためには
あなたがこの世界を「どう見てるか」「どう理解しているか」
それだけが条件です

ゆきどまりのどんづまりの井戸の底みたいなこの世界に
へばりついたまま終わりたいのでしょうか?

「神」とか「守護霊」という存在の正体は
わかりやすい概念に変換されたアザーセルブズです

「永遠の魂」とか「生まれ変わり」があるという発想も
多層的な時間のひろがりをもつこの世界を
既存の偏狭な時間概念に押しこもうとした
幼稚で野蛮な理解の仕方であり
はっきり言うと迷信であり誤解です

断言しましょう
あなたに前世や来世はありません
死後の世界なんか存在しません
死んだらすべて終りです

あなたが見つめるべきなのは「今」だけです
あなたの「今」がたった一つの時間の方向に
貧相で不格好で融通がきかない時間の檻に縛られている限り
過去にすがろうしても未来に逃げようとしても
あなたにその先はありません、完全にどんづまりです
死んでそれですべて終りとなります

しかし
マルチクロッシングビューでほんの数ミリ視点を上げるだけで
すべてが変わります

ステップ5-3 ネイバーフッドワールド その3

大金が手に入るとか 素晴らしい人との出会いとか
そんな「幸運な出来事」が人を幸福にするのではありません
同様に不幸の原因も決して「不幸な出来事」ではありません

幸福になるためには
あなたが自分の現在も過去も未来もまるごとひきつれて
ネイバーフッドワールドに行けばいいだけです

世の中を見渡してみて
「誰も彼も自分勝手で恥知らずだ」
「頭の悪い人たちばかりだ」
「レベルの低い人間が多い」
こんな風に思えるなら要注意です
そんなふうに見えるということは
今あなたはネイバーフッドワールドに背中をむけています

「苦しんでいる人がいる私が助けなくては」
「無知で幸せになれない人々に私が正しい生き方を教えてあげよう」
こんな見え方も危険信号です

あなたが今いる世界のすべての人間の
幸福度(つまり =マルチクロッシングビューの理解度)
  (または =アザーセルブズの活用度)
は同じです

すごく優秀な人がいて尊敬できる立派な人がいて
役立たずがあっちにいて最低な悪党がそっちにいる
幸福で恵まれた人がいて不運を嘆く人や底辺でもがく人もいる
いいえそうではありません
ここにいる人間は本質的に全員まったく同レベルです

家族や他人をより幸福により充実した人生に導いてくれる
そんなことができるすごい人はどこにもいません
逆に周囲の人間を不幸にひきずりこむ事もできません
そんなことは不可能です

みんなが同レベル、一直線の同列ですから
「人を救う」とか「人に教える」というあなたの考えは
完全にピントが外れています
「救ってあげなければならない人」
「生き方を教えてあげなければならない人」が
見えている時点であなたの方向性は間違っているのです

そんな見方をしてる暇があるなら
一人でさっさとネイバーフッドワールドに進みましょう
右手で自分の過去、左手で自分の未来をひょいと抱えて
ワクワクドキドキしかないすぐ隣の世界へぴょんと跳ぶだけです