Multi-Crossing-View 世界の見方を変える6つのステップ

マルチクロッシングビュー 生き方が変わる時間の見方

正しさをこじらせない

青ざめるほど緊張している選手の前で
仁王立ちしたコーチが怒鳴る
「もっと力を抜かないとダメだろ!
 もっともっとリラックスしろ!!」

一日に何度も何度も何度も何度も子供に語りかける親
「私はおまえに何も強制しない おまえはのびのび自由に育ちなさい
 自分の個性を伸ばしなさい のびのびだぞ のびのび育ちなさい」

「俺は誰にも縛られない 自由に生きるんだ
 親だろうが教師だろうが上司だろうが国家だろうが
 俺に命令するな強制するな 断固として全て拒絶する
 俺は自由だ自由だ自由だ自由だ自由なんだ!!!!!」

「なぜみんな助け合わないの?博愛の心を忘れないで
 やさしさに満ちた世界をみんなで協力して作りましょう
 それが私たちの使命です」

「古い価値観に縛られてはダメだ
 絶えず新しい事を取り入れて変わっていくべきだ
 いつでも新しく新しく新しく新しく
 生まれ変わって生まれ変わって生まれ変わって」

「唯一絶対の正義など無い
 異なるそれぞれの考え方と価値観を互いに尊重し認め合う
 そんな多様性のある社会を我々は実現させるべきだ」

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そこまで極端ではなくても
同じように「正しさ」をこじらせてる人がたくさんいます
彼らの言ってる事は決して間違っていません もちろん正しいのです

「正しいこと」が書かれたたくさんの本
「正しいこと」を教えるたくさんの教師・専門家・政治家・宗教家
さすがにみなさんプロなので言葉に重みがあり説得力があります
でもそこにある本質は結局こじらせまくった「正しさ」なんです

そんな出来合いの「正しいこと」に頼らないでください
そんな出来合いの「正しいこと」にしがみつかないでください
そんな出来合いの「正しいこと」に反発もしないでください
そんな出来合いの「正しいこと」と争わないでください
反発・反対・拒絶も「正しさ」のこじらせ方の一つです

音楽を聴いて「いい歌だな」これだけでいいんです
「これは絶対にいい歌だ!」に始まって
「毎日この歌を聴いて元気をもらおう」とか
「みんなにもこの歌を聴かせなければ」とか
そういうところから「正しさのこじらせ」が生まれ
他の人にまで影響していきます

美しい風景に胸を打たれる
そこまではいいのです
「毎年必ずここに来よう」
「その時は・・・も必ず連れて来よう」
はい こじらせています こじらせています

ここではいつも必ずこれを食べる とか
ここではいつも必ずこれをやる とか
ルーティーン?ジンクス?決まり事?
ルール?ポリシー?
それって「思考停止」ですよね

わざわざ本を書いて
わざわざテレビに出演して
わざわざ演台に上って
自分の思考停止を人に教えようとする人が
なぜあれほど沢山いるのでしょうか