Multi-Crossing-View 世界の見方を変える6つのステップ

マルチクロッシングビュー 生き方が変わる時間の見方

補講2 トイレの中で考えましょう

すみませんがかなり尾籠な話になります
排便のやり方についての話をします

非常にすばらしいことに
トイレの中には「知ったかぶり」も「教えたがり」もいません
これはなかなかレアな状況です

両親があなたをおまるに座らせ
「しーしーよ しーしー そうそう つぎはうんうん
 はい よくできました」
ぐらいはあったでしょう

でも状況と状態に応じた具体的で詳細な排便の方法は
すべてあなた自身が発見し習得してきたはずです

トイレに行きべきタイミングとか
力む強さと持続時間とか

1発目が完了した段階でこのままトイレを出るか
あるいは2発目までねばるかの判断なんてどうですか
肛門、括約筋から感じるニュアンス
排泄物が直腸へ移動する感覚
そんな多くの情報からあなたは総合的に判断しています

その判断の方法を誰も教えてくれませんでした
どんな本にも書いてありませんでした
そもそも言語化文字化ができません
あなたの体の中からの微妙な感覚がすべてです

これは「排便」だけではなく
食べる・歩く・寝る でも本来は同じはずなのですが
「これを食べなさい」
「正しい歩き方」
「究極の快眠とは」
みたいな本やテレビ番組やブログが氾濫し情報があふれまくっているので
ついつい影響をうけがちです

スーパーで買い物していたあなたは
ふと目に入ったブロッコリーが食べたくなる
でもそこであなたは考えてしまう
「私の体が葉酸やミネラルを欲しがっているようだ」
あららまた余計なレッテルを貼ってしまいましたね
「決めた、これから毎日ブロッコリーを食べるぞ」
そして人にも教えるのでしょう
「ねえ君、毎日ブロッコリーを食べるといいよ」
ほらね知ったかぶりの教えたがり病がまたでてきた

トイレで快便だったとしても
「昨日食物繊維をたくさん摂ったのが良かった」とか
「朝の運動が効果的だった」とか
すぐ見栄えの良い原因にとびつきたがる
そしてそういう見栄えの良い原因なら
人に教えることができます
得意げに上から目線で恩着せがましく
誰かに教えてあげられるわけです

とにかく邪魔なのは「知ったかぶり」「教えたがり」
そして「レッテル貼り」です

自分のイライラの鎮め方
絶望感からの脱出法
相手の気持ちのくみ取り方
怒り狂う人間への対処
幼い子供とのつきあい方
その他仕事だろうが恋愛だろうが
あなたが直面するすべての状況において
答は本の中にもネットにも絶対にありません
では答はどこにあるかというと
邪魔な大量のレッテルをポンポンポンとすべて消してみると
答が自分の中にとっくにあったり
あるいはあなたが対応に苦慮していた当の相手の
言葉の中にあったり
そんな感じでしょうか実際のところは

トイレの中でもう一度考えてみましょう
本当に必要な事を
あなたが誰かに教えることはできません
あなたが誰にも教わらなかったように
本当に必要な救いを
あなたが不幸な誰かに与えることはできません
あなたが誰からもそれを与えられなかったように